●窓枠とグリル
ボディは一通り終了して、残すは窓枠、グリル、リアゲートとフロントフードです。窓枠はもうグネグネで使い物になりませんので楽をさせていただきました。こちらはSJ20Vと一緒に引き取ってきたSJ20Fの形見です。変形していないので作業は錆び取りがメインで大変楽です。
マスキングするより分解した方が早く、仕上がりも綺麗なので分解します。こちらはワイパーのアームですが・・・・アルミのボディに鉄ナットという最悪の組み合わせです。ボディとの間にはゴムパッキンが入っていますので怖いほど電食の影響がありません。
このような錆びたネジ類は緩めようとする前に破壊です。80%以上の高確率で緩みませんし、下手に緩めようとして他の部品を痛めてしまう事が多々あります。肉を斬らせて骨をどうのこうの・・・・・・
ウインドゥウオッシャーのノズルも分解します。このパッキンが痛んでいたりすると、袋構造の窓枠内に水が溜まり下側が激しく腐食します。ウエザーストリップも綺麗に剥がして再利用します(セコい)。
グリルです。元のグリルはバキバキなので、こちらもSJ20Fの形見です。どうやら同じ色で再塗装されている模様・・・・・・・・きちっと足付けして塗装しましょう♪
パリッ 塗装が割れました。 石鹸水をかけながらピックツールでめくり上げてみると・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・またですか・・・・。
おまえは ほんとに
ステッカーかよ!!!!!
ふと思ってしまうものです。そういえば窓枠も同じクルマが供給元ということは・・・・・・・。そういうことですので全部剥がします(一度足付けまで終わらせているところが悲しい)。グリルはスズキの抜き文字のようなややこしいところまで全て剥がします。相手が樹脂なのでガツガツする訳にもいかず、石鹸水を塗膜と対象物の間に流し込みながらピックツールで捲り上げて、それをきっかけに優しくスクレーパーで剥いでゆくという大変緻密な作業です。よって剥がした塗装は画像のような状態です。
そして細かい錆び落としです。もうこの位の錆びはなんとも思いません・・・・・。
あんたホントに塗装剥がしてんのかよ??ですよね。コレが証拠です。
・・・・色が同じだからわかんない。このグリルの形は造形が意外と細かくて本当に大変でした。
窓枠も要補修の箇所を徹底的に直しました。シーラーを入れなおして補修完了です。どうも窓枠上部のシーラーが剥がれて窓枠下部に水が溜まって腐食しているようです。その下側、パネル折り返し部分のシーリングにおいては、なんとズレていて隙間が開いていました。開いてPORを流し込み、シーリングしました・・・・が、何と画像を撮っていませんでした・・・・・・・
さーてさて、いよいよ塗・・・・・・なに君は!きったねぇねぁ。おまけにサビサビ・・・・・・・ハイハイ直しますよ。
マスキングして一気に塗装です。裏から・・・・・・・・・表から・・・・・・・・
こいつも! こいつも!!
表側からマスキングを剥がします・・・・ドキドキ。裏も剥がしました。
う、う、う・・・・・・・・・・・・
全部塗ったぞーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!注:まだエンジンフードとリアゲートが残っています
はやくつけてよぉ〜と、8もウズウズ。
なので窓枠を立てます。下に入るウェザーストリップは新品です。アンテナやサイドミラーも取り付けます。このミラーは数年前に純正ミラーを折ってしまい、手元にあったオートバイ用のミラーを流用したものです。ただ取り付けるのではなくて純正の足を組み合わせてファクトリーオリジナルっぽくしています。こういうの、大事ですよね〜〜。
ウェザーストリップは何度も拭き掃除した後にレザーワックスを塗りこみました。
さて、窓枠上部のウェザーストリップを貼り付け、ワイパーを取り付けます。何度も書きますが、ワイパーのリンクの固定に、力は要りません。角度を考えてやらないと壊れます。そうするとアーム一式を買わなくてはなりません。
ワイパーのナットは溶けていたので色々と探しました。と、いうのもSJ20のPLではアーム一式となっており、部品設定がありませんでした。ナットはM14のP1.0で厚みは3種より薄く、規格で合うものがありませんでした。
そこで手持ちのPLでSJ40、JA71,JA51,JB31と順番に見てゆくと・・・・JB31になってようやくナット単体で部品設定がありました!ついでに表から被せるキャップも発注しました。
ワイパー固定ナット 38278-67011 100円/個 キャップ 38274-78000 100円/個
このあたりサビサビの方、ナットを壊す際に柔らかいアルミの本体が変形する恐れがありますから、緩まなくなる前に絶対に交換をお勧めします。
ワイパーが、ビシっと!真っ直ぐについています・・・・・。以前は軸が磨耗してガタガタのダルダルでした。ワイパーモーターやルームミラーの足も錆を落として塗装しました。窓枠側面のウェザーストリップも新品です。幌のホックや車検シールも貼りました。このシールは車検時に「こうなること」は解っていたので貼らずに置いてあったのです。
最後に、パテ粉や塗装ミストが飛散して汚れたガラスを綺麗にします。これには油膜取り用のコンパウンドを含んだスポンジを使用します。